水飲み健康法は命の危機の予防にもなる

世の中では、水をたくさん飲んで健康になるという「水飲み健康法」が流行しています。名前の通り、方法もシンプルで「水をたくさん飲む」「ウォーターサーバーやミネルウォーターなどの「質の良い水」を飲むだけです。
その効果は、ストレス解消、疲労回復、便秘解消、ダイエット、美肌効果とさまざまです。
効果を考える前に、一応健康福祉の業界で働いている私から、水分についてのおさらないです。人が1日に必要な水分は1500〜2000ml、おおよそペットボトル4本分です。液体なら何でも良いか?というとそれは違います。アルコールはもちろん水分に含まれていません。意外に思われるかもしれませんが、カフェインも水分には含まれないんです。コーヒーはもちろん、緑茶も水分ではないことになります。アルコールやカフェインを含む飲料も、濃度に合わせて計算をすると厳密には体に吸収される水分もあるのですが、計算が細かいので「水分のしない」としています。
さらに、水は一気に1000ml飲めば良いのかというと、それも違います。人間の体は、1時間に200ml、ペットボトル半分程度の水しか吸収できないからです。水は、胃から腸に運ばれて吸収され、体の血管を通り全身に運ばれ、一定の量が腎臓で濾過された後おしっことして排泄されます。飲みすぎた水は吸収されることなく、便として排泄されます。一応、便秘解消はそのためです。
さて、水飲み健康法のストレス解消効果は本当なのでしょうか?これは、仕事をされている大人の場合、本当といえるでしょう。理由は、適切な量の水は血圧を下げ、血液をサラサラにします。そうなると、身体中に酸素や栄養が行き渡り、夜の眠りも整います。そのため、ストレスを抱えにくい体になっていくというものです。
ですが、水飲み健康法もこの夏場は気をつけなければなりませんよ。また、激しい運動をされている10代の方は特に注意が必要です。激しい運動をされていたり、代謝の良い10代の方はスポーツドリンクなど塩分を含んだものも必要です。暑さと汗で大量のナトリウムが失われ、意識を失ってしまうこともあります。健康法もほどほどにしてみてくださいね。